PROFILE No.002 ベアタケ
20代 / 高専卒の物語

大手の歯車だった僕が、人の決断に寄り添う理由

プロフィール No.002

ベアタケ beatake

神戸高専から大手自動車部品メーカー、人材コンサルへ。
納得を軸に進路を選び続けてきたキャリアストーリー。

ニックネーム
ベアタケ
年齢
20代
性別
男性
出身校
神戸高専(機械工学科)
現在の職業
人材コンサル(技術職特化)
経歴
神戸高専(機械工学) → 大手自動車部品メーカー(タイヤ) → 人材コンサル(技術者特化型)
自己紹介
「納得できないまま進むのが苦手」——そんな性格のまま、高専から大手自動車部品メーカーへ進みました。安定した環境にいながらも、自分の成長や働き方への違和感をきっかけに独立を模索。筋トレ大会への本気の挑戦や異業種転職も経験し、現在はメーカー・技術者のキャリア支援に携わっています。遠回りしながら自分なりの答えを探してきた経験をもとに、就職・転職・キャリアの迷いまで率直にお話しします。
CAREER STORY No.002 ベアタケ BearTake

違和感を見過ごさず、
納得できるキャリアを自分でつくっていく

幼い頃から「なぜ?」を大切にし、納得できなければ簡単には前へ進めなかったベアタケさん。 高専、メーカー就職、独立への模索、人材業界への転職を経て、 少しずつ自分自身のキャリアの軸を見つけてきました。
違和感から目をそらさず、その理由を考え、次の行動へ変えてきたキャリアを7つの章からたどります。

CAREER FLOW
陸上競技 高専・機械工学 大手自動車部品メーカー 設備開発・プロジェクト管理 独立を模索 人材業界へ転職 人材コンサル 技術者向け新事業構想
01 幼少期〜中学
原点

「納得できないと進めない」
理屈を大切にした少年

ベアタケさんは、幼い頃から 「納得できないと動けない」性格だった。

相手が大人であっても、 「そういうものだから」と言われただけでは簡単には受け入れられない。 なぜそうなるのか。 そこに理由はあるのか。

理屈が自分の中で通るかどうか。 それが、物事を判断する大きな基準になっていた。

そんなベアタケさんが出会ったのが、 陸上競技だった。

練習すればタイムが縮まり、 自分の努力が数字としてはっきり表れる。 頑張った結果を感覚ではなく、記録で確認することができる。

そのシンプルな世界は、 ベアタケさんの性格に驚くほど合っていた。

やがて進路を考える時期に知ったのが 「高専」という選択肢だった。 一般的な高校とは異なり、専門分野を早くから学び、 自由と主体性を重んじる環境に惹かれて進学を決めた。

この時期の原点

周囲に合わせるのではなく、 「なぜそうなのか」を自分で理解し、納得してから進みたい という価値観。

02 高専
居場所と違和感

居場所は見つかった。
でも、将来の答えは見つからなかった

高専に入学してまず感じたのは、 「想像以上に自由な場所だ」ということだった。

学生同士でも、ただ周囲に合わせるのではなく、 理屈で話し、納得できるまで考える。

幼い頃から理由を求め、 自分なりに理解してから動いてきたベアタケさんにとって、 その文化は居心地の良いものだった。

「ここは、自分の居場所かもしれない」

一方で、機械工学を学び続ける中で、 心の中には小さな違和感も残り続けていた。

機械が嫌いなわけではない。 授業がまったく面白くないわけでもない。

それでも、 「これを仕事としてずっと続けたいのか?」 と聞かれると、自信を持って「そうだ」とは答えられなかった。

高専という環境には馴染めた。 しかし、自分が将来何をしたいのかという問いへの答えは、 最後まで見つからないまま就職活動の時期を迎えることになる。

高専で生まれた問い

「得意だから続ける」と「本当にやりたいから続ける」は同じなのか。 キャリアへの最初の違和感が生まれた。

03 就職活動
迷い

正解のない選択の中で、
焦りだけが大きくなっていった

高専での就職活動は、 一般的な大学の就職活動とは少し違っていた。

学校推薦などを使いながら、 限られた選択肢の中から 一社ずつ選考を進めていく。 一つの選択に時間がかかる分、やり直しも簡単ではなかった。

だからこそ、 「どの会社を選ぶのか」という一つひとつの判断には 大きな重みがあった。

しかし、ベアタケさん自身には 「絶対にこれがやりたい」 という明確な軸がなかった。

第一志望だった企業には不合格。 その後も思うように結果が出ない。

周囲の友人たちが次々と内定を獲得していく中で、 自分だけが取り残されていくような感覚が強くなっていった。

「自分だけ決まらない。」

そんな状況の中、 ギリギリのタイミングで 大手自動車部品メーカーから内定を獲得した。

就職先が決まったことへの安心感はあった。 ただ、その安堵の奥には、 一つの疑問が残っていた。

「これは、本当に自分が納得して選んだ道なのか?」
残った違和感

就職先が決まることと、 自分が納得できるキャリアを選べることは同じではなかった。

04 社会人
違和感

責任ある仕事を任されても、
「成長している感覚」がなかった

大手自動車部品メーカーへ入社すると、 高専時代とは比べものにならないほど、 一つひとつの仕事に大きな責任が伴った。

設備開発やプロジェクト管理など、 会社のものづくりを支える重要な役割も任されていった。

自分の仕事が大きなプロジェクトにつながる。 社会人としてのやりがいは確かにあった。

しかし、仕事を続ける中で、 また別の疑問が生まれてくる。

「自分は、何ができるようになっているんだろう?」

毎日忙しく働いている。 任される仕事も増えている。

それでも、自分自身にどのような技術やスキルが積み上がっているのか、 はっきりと説明することができなかった。

忙しいのに、成長している実感がない。

技術者として働いているのに、 自分自身に技術が積み上がっている感覚も薄かった。

そこにコロナ禍が重なる。 外出や人との交流が減り、 一人で自分自身の将来について考える時間が増えていった。

社会人で生まれた問い

「会社の中で仕事ができること」と「自分自身に力がついていること」は同じなのか。

05 模索
行動

答えが分からないなら、
動きながら探してみる

「このままではいけない」

そう感じたとき、 ベアタケさんの頭に浮かんだのが 「独立する」という選択肢だった。

ただ、独立したいという気持ちはあっても、 「何を事業にするのか」という答えはなかった。

そこで決めたのが、 答えがなくても、とにかく行動だけは止めないことだった。

その一つとして取り組んだのが筋力トレーニング。 ただ身体を鍛えるだけではなく、 大会出場という明確な目標を設定した。

半年間、本気でトレーニングや食事管理に取り組む。 自分が努力した分だけ身体が変化し、 結果として返ってくる。

それは、かつて陸上競技で感じていた 「努力と結果がつながる感覚」を 久しぶりに思い出す時間でもあった。

一方で、実際に取り組んだからこそ、 この分野で独立することの難しさも見えてきた。

「やってみたい」という感情だけで進むのではなく、 現実的に事業として成立するのかを冷静に考え、 方向転換することを決めた。

模索から学んだこと

答えが分からない時は、 まず動き、実際に経験し、その結果から次の選択を考える。

06 転職
戦略

すぐに独立するのではなく、
独立につながる環境を選んだ

独立を目指したい。 しかし、勢いだけで会社を辞めて起業しても、 自分にはまだ足りないものが多い。

そこでベアタケさんが考えたのは、 「まずは独立に必要な力を身につける」という選択だった。

そんな中で出会ったのが、 人と企業をつなぐ人材業界だった。

技術者として働いてきた経験を活かしながら、 一人ひとりのキャリアや企業側の採用課題を深く考える仕事。

それまで技術の世界にいた自分が、 人の意思や企業の課題と向き合う。 その仕事内容を知った時、 ベアタケさんの中で一つの感覚が生まれた。

「これだ。」

独立や挑戦を否定しない環境の中で、 営業力、分析力、ヒアリング力、 そして考えを相手へ伝える 言語化力を磨いていった。

すぐに独立する道を選ばず、 あえて一度会社員として別の業界へ飛び込む。

遠回りにも見えるその選択は、 ベアタケさんにとって 独立へ近づくための最も戦略的な一歩だった。

転職で得たもの

目標に早く到達することよりも、 その目標を実現するために必要な力を逆算して身につけるという考え方。

07 現在
現在地

違和感を原動力に、
技術者のキャリアを新しく設計する

現在、人材コンサルとして働く中でも、 ベアタケさんは一つの違和感を感じるようになった。

それは、多くの転職支援が 「給与」「勤務地」「仕事内容」といった条件のマッチングだけで終わっていることだった。

もちろん、条件は大切だ。 しかし、人が転職を考える背景には、 それまでの経験や価値観、 将来どうなりたいのかという意思がある。

そこを理解せず、 求人と人を条件だけでつなぐことに対して、 ベアタケさんは次第に疑問を感じるようになった。

キャリアには、 その人なりの背景と構造がある。

高専で機械工学を学び、 メーカーで技術者として働いた経験。

自分自身がキャリアに迷い、 独立を考え、異業種へ転職した経験。

そして現在、 人材コンサルとして多くの技術者や企業と向き合っている経験。

それらを掛け合わせ、 今は技術者に特化した新しい人材コンサル事業を構想している。

求人を紹介して終わるのではない。 一人ひとりがどのような経験を持ち、 何に違和感を感じ、 この先どんな人生を歩みたいのか。

そこまで向き合ったうえで、 キャリアそのものを一緒に設計していく。

振り返れば、幼い頃からずっと、 ベアタケさんは違和感をそのままにできなかった。

しかし今では、その性格こそが 次の新しい価値を生み出す原動力になっている。

BEARTAKE'S CURRENT STORY

違和感は、無理に消すものではない。
「なぜそう感じるのか」を考え続ければ、
次に進むためのヒントへ変わっていく。

高専、メーカー、独立への模索、人材業界。
一見遠回りに見えた経験をつなぎながら、
ベアタケさんは今、自分自身が納得できる新しいキャリアの形をつくろうとしています。

MESSAGE

同じようにキャリアの
分岐点に立っている方へ

高専卒のキャリアは一つではありません。
迷いながら選び直した先に、新しい挑戦が始まることもあります。

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